解雇・未払いからの「未払賃金立替払制度」を上申中

 

アーティストですが、美大在学中からインターンなどを行い、主にデザイン業務、サイト制作・アプリ開発業務(検収含む)で会社員として生計を立ててきていました。
子供が3歳・1歳という中で、倒産状態(倒産はしてない)による未払賃金立替払制度を利用しようとしています。

突然の失職、そして家計を維持するために、どんなことをしてきたかを記録しようと思います。走り書きですので、後ほど時間があるときに文章を整えておこうと思います。

メールによる即日解雇(ただし倒産はまだしていない)

9月30日の23:58に解雇メール


10/1の深夜にメールを確認すると、こんなメール。

まず、大前提として、私は正社員による雇用をされていましたので、当然会社とは連帯です。会社によって人生が振り回されることは覚悟・理解していますし、さらに、人を見る目という意味で言えば、はっきり私に責任があると理解しています。とはいえ、もしこうなるとわかっていても、自分は子供とのワークライフバランスを考えても、家計を回していくことを考えても、理解があるこの会社で働けて良かったというのが大前提です。
その上で、じゃあ解雇されて、どうしようかということを考えてやっていきました。

本来は解雇予告手当が支払われるべきで、倒産していない場合は必ずみなさんもらってください。「未払賃金立替払制度」は解雇予告手当は立て替えてもらえません。

保育園退園を阻止したい・動いたこと

即日解雇(社長の破産予定による)を受けまして、一番恐ろしかったのが、「子どもの保育園退園」でした。(9/30に8月の給与入る予定だったので2ヶ月未払と解雇予告手当を払わないとメールが相手弁護士から来ました)

保育園は9/30退職だと、(例えメールで23:58に来ていても)、12月15日退園です。市役所に「では12/15退園です」と言われた時は流石に泣きました。そこで、「あんまりなので10/1退職にしてください」と社長にメール打診。10/1に退職と変更され、退園予定は1/15に伸びました。

デザイナーとして再就職活動


職務履歴書とポートフォリオを更新して、保育園に間に合う時間までの仕事を、見つけようと必死で、
■UIUXデザイナー(リクルートエージェントさん、withworkさん 前者50件・後者7件ほど)→面接なども
→しかし、ユーザビリティテストやABテストの実績が足りず、顧客折衝や納品管理が得意な面を押し出すならばディレクターの方がいいのか?と思考
■フルリモートでできる物ならといろいろと切り替え、出社日までにFigma労務システム関連のカンプをあげる技術を学べるならということでほぼ確定?な会社さんが→グラフィック能力足りず落ち(ここでIndeed使う)
離職票が来たのでハローワーク→郵送必要なところがあり、紙を取りに行って追加で7件ほど応募→電子応募のところで急に朝急いで電話がかかってきて当日面接→デザイナー採用(10/17, アルバイトですが!)
という道のりでした。ただ、こちらは子供の病気による保育園迎えがなかなか難しく、11月末で退職しました。掛け持ちで英語アプリの会社(業務委託)もやっていました。
◾️さらに、その英語アプリの会社(業務委託)・業務委託契約エージェントを2つのお仕事を掛け持ちして今に至ります。Indeedで見つけました。もう一つ採用されたものがあり、こちらは4月からですが、さらにデザイン仕事をそちらでももらえたらとは考えています(適正試験が2月にあって大変だった)。また、アーティストグッズ販売はまだ子供が小さかったので通販を休止していましたが、もう少ししたら再開したいなと思っています。

所感それぞれ。保育園についてや美術への回帰など


□保育園
9/30づけだと、12/15退園ですが、
10/1づけだと1/15退園のため、そこは変えてもらいました。
とはいえ、11月からは、短時間保育しか認められなくなるため(要件が、「求職者」だと預かってもらえる時間が短いんです)、就活が現実的ではなかったです。

□美術
9月は制作もですが、いくつか展示やレジデンスにアプライ挑戦しているところでした。
「リモートメインになる」「10月からは中旬から社長の家でも通勤して仕事していい」という言葉通りかと思い、リモートもできるようになれば海外レジデンスも受けられるなと希望も出てきていました。(そして、広野町アーティストインレジデンス事業に採択されたので、禍福は糾える縄の如しですね。)

下の子が1歳になって、制作自体もっとスピードアップしたいなともがいているところです。小さい刺繍作品、ものすごい時間がかかるので、なにげに大きくて縫う作品のほうが早くできるのかな?と、たくさん作ることにも目が向けられそうなタイミングなので、やり方を考えてみます。
二人の子を抱っこしながら片手でドローイングとかはやってきましたが、やはり縫う作品なども作りたい。(これ11月時点なので、今は広野町アーティストインレジデンスのために久々大型制作もできて、また小型のものなども作っていきたい)

□40歳までのキャリアパス
オールラウンダーとしてやってきたので、もう少し伸ばしたい知識としては、UIUXの知識も実践的なものをつけていきたいと思いました。→こちらよりは、オンライン書籍の図版・イラストのお仕事と、アーティストグッズ・アーティスト作品販売そのものに近づけていきたいと思っています。オールラウンダーなりに、毎回のプロジェクトのいいゴールを考えていきたいです。キャリアパスを考え直すきっかけになりました。

□業務委託
今回、本当に大変で初日は寝れず、突然仕事がなくなることもあることを考えて、業務委託での仕事も取り入れていこうと思いました。フルリモートでワイヤーフレームを引く仕事、英語を使う仕事など考えていきます→(11月時点ではこういう感じでしたが、2025年は完全に業務委託のみになっています。自分で狙ってそうなったわけではなく、全然会社員志向な人間だったので戸惑っていますが、ちょっとずつ生活を上手くやっていけたらと思ってます。まず家族。まず育児。まず片付けと掃除しつつ、良い家計回しを考えます。

□育休復帰〜
2回目の育休復帰ですが、1人目は早期復帰と確実に保育園に行けるように0歳5ヶ月で入ってもらった経緯もありました。なので、ここの保育園はやめさせたくなかったです。
7時〜14時まで御茶ノ水で働き、子供を迎えに行き、19時〜20時くらいは制作するというサイクルで平日過ごしていましたが、一度見直します。

□いろいろ精算(2024.11)
今年厄年なのですが、いろいろ精算の時期なのかなというのが正直なところです。ここで逃げたらまた大きな試練がやってくるぞと。
美術収入はとくに無いので廃業かなぁとか考えましたが、赤字覚悟で一度確定申告も見てもらおうと思います。
なので、自分の市場価値(UIUX定義のズレなど)が知れて本当にいい機会でした。いっぱい泣きついて友人の皆様すみませんでした、ありがとうございます。
つらつらと書きましたが、出産育児仕事など含めて全ての人がオリジナルの人生歩んでいらっしゃると思うので、自分も一例として書いてみました。そんな久々のFB更新でした。11月はこどもの七五三なので楽しみです。

2024年12月に、相手側弁護士がどうやら未払い賃金の手続きを進めていないことがわかる

相手弁護士の方が早く終わる場合もあるので、まずはお願いしてました。ところが・・・

労基の方に「もしかしたら破産をしないかも、倒産しないかもしれないので、注意して動向見守るように」とういわれていた通り、ちょくちょく弁護士さんにメールしてたら、こんなメールが。

10月に2度近くの労基で相談していたので(私の場合は子供が小さいのでそれで許されましたが、基本は管轄の労基です)書類などはまとまっていました。基の方に「もしかしたら破産をしないかも、倒産しないかもしれないので、注意して動向見守るように」とういわれていた通り、ちょくちょく弁護士さんにメールしていましたが、手続きは6ヶ月以内に申請しないといけないので、早めに退職して未払いをくらってる同期のリミットがやばい感じになっていました。

2024年12月:管轄を特定する(渋谷労基に出向く)

まず、私は文京区に勤めていたのですが、私たちが最後にリモートで働いていた時に、私たちには知らせずに世田谷区に登記簿をうつしていたようです。そのことで、とにかく管轄特定に時間がかかり、労基も動けないという状態になっていました。(労基は管轄の会社について動くものなので)。文京区と世田谷区の労基に何度も電話し、さらに世田谷区の管轄の渋谷労基から、私の携帯から社長に電話してもらったり、弁護士に電話してもらい、かなり渋られましたが、世田谷区であることを言ってもらえたので、申請を進められることになりました。(仮受付が進行)

相手に何か得があるのかは今もわかりません

未払い賃金立替払い制度の申請のための、倒産状態証明書の発行を依頼する

担当の監督官から、管轄についてきちんと弁護士から連絡が来たことがわかりましたので、申請書を書きました。こちらは被害にあった社員の中の代表一人がやればOKです。(他の方も被害に遭っていましたし、連絡をとってましたが、転職で忙しく諦めるとのことで私の方で進めました。申請が通れば、全員救済措置の申請はできます)

倒産をするにもお金が必要らしく、倒産をできていないようなので、まずは倒産状態証明書の発行を依頼し、監督官には社長と面会をしている旨などが電話で報告がかかってきていました。

労基で監督官がついてからの手続き

  1. 法律上会社が申請ないので、監督官に行政指導を行う準備(12月)

  2. 倒産状態確認されたら、倒産状態証明依頼を郵送する(1月・退職から半年以内に着手マスト(調査段階に入ってないといけない))

  3. 未払い賃金立替払い制度申込

もちろん社長は監督官との面談を延期繰り返す

想定内ですが、何度か介護や病気という理由で真意はわかりませんが延期されたようでした。しかし、最後には会えたようでした。

2025年2月:相手弁護士退任

お金がないと退任するらしいです。

そして、私が労基からの書類に身分証コピーつけて特定記録で郵送しました。
(書類は鉛筆で丸つけてくれてたりでわかりやすかったです)

2月後半:監督官電話:調査段階へ

認定申請の調査段階に入ったそうで、全員の未払い申請するには、これが2月までじゃないといけなかったので良かったです。
次に3月に確認申請書類が全員に届くので、確認申請書は各自で申請お願いしました。

3月頭:認定が降りました。社員名簿の住所から変わった社員の住所を監督官に代表として伝える


上申書などを記入し、身分証コピーと貯金残高(前に給与もらったページから今までをコピー)コピーを郵送。
私の場合は結構揃えるべき書類をすでに提出済みだったので、ほぼ申請書類の書き込みだけでした。
・基本給
・職能手当
・役職手当

・IT事業部開発主任という役職で主にデザイン全般およびUI・UXデザイン(デザイナー業務)の業務に従事していたことや、賃金の支払い方法(末締め末払いなど)を詳しく書いたりしました。結構急に聞かれるとわからないことも色々ありました。(じっくり書類見ればわかる)

と、こんな感じで未払い賃金については立替払いを上申中です。
以下に、揃えるべき書類を記載します。

揃えるべき書類



作業内容のシート、月報、給与明細、雇用契約書、育児短時間条件通知書(変更も全て)などきちんと揃えていてもかなり時間がかかっているので、雇用・業務委託どちらの方もきちんと揃えておきましょうね!

<やること>

・会社のメールやアカウントが繋がるうちに、給与明細・出勤簿・月次報告(作業内容とか書いたシートなど。)ダウンロード(未払とその前1ヶ月くらい)

・同じ扱い受けた同僚とかと連絡

・債務調査票はすぐ返信するが、そのコピーをとっておく

・解雇を拒否するメールを出す

・解雇通知メール取っておく

・未払と解雇予告手当の請求書を送る(メールでよい)

・管轄の労基に解雇されたと労働相談する

<集めるもの>

・労働条件明示書(変更とか育児短時間とか全部)

・昇給辞令

・(二週間後くらいに届く離職票

※業務委託の人は確定申告で損失にするので、倒産状態証明書をもらう

こんな感じです