「老い」と「ひきこもり」のサポートは誰がするか

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100分で名著というテレビ番組で、シモーヌ・ド・ヴォーボワールの『老い』を紹介していましたね。

 

私はアーティストで、妊婦で今夫と住んでいるのですが、

義の弟も同居しています。

 

32歳。作家。ウェブサービス制作も。妊娠7ヶ月。他者の痛みや古典翻案に興味を持って制作している。関東在住。

 

34歳。会話能力高め。溶接などの仕事。5人兄弟。30歳でローンを組んでマンションを買う。その後母が脳卒中になり一番下の弟が就職するので母を関東に呼ぶ。

 

義母・義父

62歳、64歳。母は脳卒中で倒れた後半身不随。障害年金を使いつつ週に3日リハビリ、料理などできる。父は現役で個人事業主

 

義弟

28歳。3番目で中学あたりから不登校、就職・アルバイト経験なし。喋ってもらえないが、母が倒れた時に私が状況を聞く分にはきちんと話してくれる。

 

◇二ヶ月前にやったこと

健康センターの両親ケアで状況を話す。

私自身のカウンセリングの予約(産前鬱予防)

 

◇一ヶ月前やったこと

夫に不安を話す(将来自分たちが責任を持つのか、金銭不安)

助産師に相談

 

〜〜

この間に、義母が吐いて私が7119して義母が入院したり、義弟が発熱して7119したりしています。

 

◇一昨日やったこと

私自身が抱いている、精神不安・金銭不安・未来の責任不安を家族に話す。

症状や状況がわからず、弟が福祉と繋がっていないことによる不安。

 

◇今日やったこと

朝・・・自分の妊婦検診の前に時間があり、義母から弟の気持ちを聞いたということを聞く。

今までは全く意向を話してくれなかったが、「そういう支援があるなら話に行きたい、将来的に働きたい」ということが聞ける。

自分の母子の方のカウンセリングで今の状況を話す。その際、心の相談電話を教えてもらう(心がわからのケア)

市役所にパンフレットをもらいに行く。そのまま、今の状況を相談員さんに話す。(夫も)

ひとまず、本当に弟が行きたいなら、まず市役所に月一で行くことから始めようかと話がまとまる。

 

◇今の感想

思ったよりも早く支援のところに行けたなあという感想です。

もちろん、明日弟は行きたくなくなるかもしれませんが。

相談員さん曰く、「10年ひきこもりであれば、働くまでまた10年かかる」とのこと。

 

ボーヴォワールの「老い」と合わせ、

思ってしまったのは、

「結局、社会がサポートすべき金銭支援は家族が担うことになるな」ということ。

それも、いつも嫁が担う(100分で名著で聞けば、「強制労働」。評価されず、対価なく、感謝されない労働)

 

これは社会の金銭サポートがかなり受けにくい状況で、

ずっとずっと、家族がお金を担っていくことになるんだな、と、ひとまずは正しく絶望できたのがよかったです。

 

とはいえ、どんな問題も同じですが、

あきらめても諦めても、諦めさせられても諦めさせられても、

理不尽で、嫌だ、だから社会に金銭サポートしてほしいということは

ずっとずっと言い続けようと思います。

老いもひきこもりも、サポートは金銭的にも

社会・福祉がすべきと思うのです。

 

そんな感じの日記でした。