バージニア・リー・バートン「ちいさいおうち」
今も手元にあります。
サステナビリティやミニマリストに興味がある人は、絵本「ちいさいおうち」を読んでみてほしい。
静かな「いなか」にできた、小さくて綺麗で丈夫な「おうち」が、じっとすわって、
周囲の環境を眺めています。
だんだんと土地は開発され、「いなか」は「まち」になります。
「自分」の環境を変えることを想像してみることができる
この本の中で、おうちは動くことができず、自分で環境を選ぶことができません。
しかし、読んでいる私たちはちがいます。おうちを通して見たいろいろな段階の環境を考え、自分にしっくり来る場所に歩いていくことができるのです。
ちなみに、自分で動くことができないおうちも、最後にはハッピーエンドを手にするお話なので、怖がらずにぜひ読んでみてほしいです。
ちなみに、私は「まち」のほうが好きだなあと思いました。
いろいろな場所を試しながら、 それぞれにとって大好きな場所を見つけて、じっとすわって、その豊かさを喜べたらいいなと思います。
昔読んだ絵本を再読する喜び つきよに ダンスする りんごの木 の意味が、大人になってわかって、かなり衝撃を受けたのを覚えています。 月明かりは動くから、じっとすわっているものには、「木の影」が揺らめき動くのが見えるのですね。 まわりは「都市化」し、手入れされなくなるおうちおうちは最初、「まち」に憧れます。 田舎だった頃は、丁寧に手入れされるものの、だんだん周囲が変化し、発達していき、おうちが想像していたよりもずっと窮屈な場所になっていくのです。