TOMOSUKE, Marigold
νとμというふたごのささやくメロディにメロメロになってしまう人は多いのではないでしょうかね。
カウント2,カウント3,... と続くのですが、カウント1が無いところが潔いですね。
二人から始まるのだ。
Can you count Marigold? は、普通に聞くとマリーゴールドの花を数えられる?
絶望を数えられる?または絶望までのカウントダウンの
用意はできてる?みたいな感じかな。
tofebeats, 朝が来るまで終わることのないダンスを
www.tofubeats.com - 朝が来るまで終わる事の無いダンスを(2012mix)
クラブで私たちが音楽に飛び込みダイブするとき、
それは少し死に近いというか、眠りに近いというか、
ある種ここから帰ってきたくない、みたいな、
寂しさとともにあることがあると思う。
この本のインタビューで、tofe兄さんが「あんまり言いたくないけど…」と言いつつ、
この曲がある故人に向けられた曲、ないしは
誰も死なないでほしいという思いのこもった曲であることがわかります。
朝が来るまで
終わる事のないダンスを
この2センテンスが強烈に誘ってくるグルーヴは時々涙が出ます。
Philip Glass, 浜辺のアインシュタイン
数のカウントと演説が被り、さざなみのように語り掛けてくる音楽。
新しい概念や言語が海の向こうからやってきて、その言説は圧倒的で、
しかしわかりにくく、わかりにくい言葉を目をかっと見開いて
聞き続けるような曲です。
Jim O'Rourke, みずのないうみ
日本語が好きな作者。
遠いところに運ばれるような、でもなにもないような。
なんにもないときって不安になってくると思うのですが、
その不安感を楽しむ準備をさせてくれる曲。
Steve Reich, Music for 18 Musicians
フルスコアは当初なかったのですが、とある大学院生がこの作品の論文を書くために完成させたことで有名な曲。
私はシフトしていくような曲が好きで、有名なライヒの曲の中でも1時間程度で区切りとなるこの曲を選びました。
Terry Riley, In C
Cコードという安定したコードだけでできているのに
異常に不安になる曲です。
高校生の時に1人芝居をうったとき、この曲を使いました。
激しく高揚するような、船で出奔するような気持ちにさせてくれる曲です。