春になったら苺を摘みに

 

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)

 

recommended by とみーちゃん イギリスを歩いている時の感覚を思い出す、知的好奇心が旺盛になる本。特に、欧米で有色人(と言っていいのかしら?)が感じる、陰りのようなことがベースに、日常が描かれている。悲しい気持ちを持った時、ほとんどは「さあ諦めよう」と、切り替えてぐんぐん変わっていくのが常なところ、たまに、「しかし、この人と、分かち合えるかもしれない」と思える瞬間を、押し付けるのでもなく、書き留めていてくれている。私の人生の軸も、「日常を深く生き抜く」ということかもしれない。

 

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ぐっときたことば

自閉症」と診断された人たちは、秩序に固執する。こんあ不安定な世の中で、何か一つでも普通の確かさにすがりたいと思う。 

洗練された男性性は、たとえ洗濯物を干していたって男らしくかっこいいのだ。

子ども部屋を出たその場から、たとえ日本にいても、私にとってはどこでも異国だった。(略)子ども部屋の風が吹いているところは私にはどこでも懐かしい故郷なのだ。