ピエタ

 

([お]4-3)ピエタ (ポプラ文庫 日本文学)

([お]4-3)ピエタ (ポプラ文庫 日本文学)

 

 

📕「ピエタ」 recommended by Yuri Uemura ものがたりの始まりと終わりがきちんとつながり、入れ子状に伏線が回収されていくので、構成からしても読後に爽快感を与えており、清々しくさせてくれる。文体と舞台がマッチしている。「全てが取り返しがつかなくなってから」ストーリーが始まることも、素晴らしいと思った。よりよく生きる・・・、 (本と関係ない気持ちを書いても良いかしら?)私はこのような、「よりよく生きる」の世界観で生きてきたけど、自分の生真面目な性質が、誰かに「つまらない印象」を与えていないだろうかと恐れて、落ち込むことが多い。小説は、区切られた世界であり、秩序があるので、逃げ込むように読むことが出来て、とても助かった。このように、伏線のタネを世界中に撒くようにして生きていきたいな。