GOLDENMILK

私が趣味で集めている生活用品と仕事道具について書いています。「楽しいことをリラックスして」がテーマ。Goldenmilkとは、ウコン入りのプロテインって感じです。

モラトリアムというよりは、井の中の蛙な、もらとりあむ。映画「もらとりあむタマ子」

azanaerunawano5to4.hatenablog.com

 

普段は熱くなるものが好きだったりするのですが、

ちょっと仕事もひと段落して、のんびりした丁寧な映画見たいな〜と思ったので

購読中の「あざなえるなわのごとし」さんのおすすめするもらとりあむタマ子を。

 

岩井俊二黒沢清三池崇史とちょっとかぶりつつもその後の世代の山下敦弘が監督。

天然コケコッコー実写版などを担当した、力のある監督。

 


映画『もらとりあむタマ子』予告編

 

 

以下ネタバレ

(もらとりあむのほうに天然コケコッコーの漫画が出てきてふいた)

 

 

何もしないけど、世界も何もしてくれなくて甘いニート生活 

 ・モラトリアムたま子というよりファザコンたま子だったなぁ。お父さんの料理が上手になっていくのも確実な描写。

・大学行かせればなんとかなると思っていた世間知らずの父親。

 ・ お父さんおこるというより呆れてるのに、怒るタイミングでほめちゃってきれさせる感じとか。

・温野菜ばっかりたべてモデル目指してるんだろうというか、でも井の中の蛙感というか。

・灯油を入れるののときのジャンケンの仲良さとか。 

 

「人間観察」オンパレード

・トイレ〜!!っていう「がなり方」、こわすぎっていうかりあるすぎて怖すぎ。すごい・・・これで引き込まれる。

・カレンダーを何年分もとってみたり。

・メールも知らない友人がおそらく家を出ていけといわれたような描写も、「東京くる?」にかかる。 気まずさがすごいなー。

・ 今日いいことあったの?ってやつのあと、ハンバーグっていわれてめっちゃ嬉しいのに「ん」っていう感じとか

・ちゃんと父子家庭っぽい魚1匹料理、 日常の、人ってこういう感じだよねーという感じを、観察眼を、うまくみせてくれるように作られてる。

・彼女っぽいの妹かなーみたいな、写真もでてきたのでミスリードしてしまった

・就活ってほんと、親が考えてるよりも金かかるんだよなっていう。 写真撮ったりも金かかるし

・キレるのが下手なお父さんのところまではきちんと説明描写がテンポよくある。 たべるか携帯かどっちかといってるが、テレビは消してからご飯とか。

 

死の匂いがしないが、ダメな感じもしなくなってくる

これ、終わらせるには父親が死ななきゃいけないかとも思ったが、そんなこともなく。

物足りないので、あと1シーン、荷物詰めては出してみたいな逡巡もみたかった。

 

日常を描写する映画ではあるが、もちろんフィクションとして「ありえない」展開を「日常っぽさ」風に見せている。「あるある〜!」とこっちに思わせてくる。

 

そして、「タマ子」呼ばわりを中二にうける始末。

緩慢で世間知らずなのは、たま子というよりも、地域すべてで、むしろこの中で生きてみたいなぁと思わせる優しい世界。

モラトリアムは自分探しをするが、もらとりあむは単純に休憩したい故郷というか・・・。(23歳で1年おやすみしちゃうくらい良いと思うんだけどな〜!)

私もあんな実家欲しい。

 

ちなみに、前田敦子作品では、イニシエーションラブも80's図鑑としても楽しく、言われている通り最後が(も)面白い。